ゆずはら置き場/パノラマ観光公社

作家・ゆずはらとしゆきのお仕事報告ブログです。

那覇滞在中。

いつの間にかまた一ヶ月経過しておりますが。
沖縄におります。たぶん四年ぶり。

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写真は波の上ビーチですが、基本的に宿と喫茶店の往復で、仕事して倒れてぐったりしているので、あまり書くことがないのですが。
いや、実に書くことがないのですが。
四年前は何をやっていたのかという記憶もないのですが。

そういえば、四年の間にライカムイオンとかできていました。

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クアラルンプールのフェデラルハイウェイ沿いにあったミッドバレーメガモールっぽくて、なんかすごく懐かしい感じ。あれもイオン入ってるけど。

問題はやっぱりフードコートがでかすぎて、家族で行くと誰かが割を食うことです。

まー、ミッドバレーメガモールへ行くときは、ほとんどEsquire Kitchenで飯を喰っていたので問題なかったんですが、最近、観光旅行へ行った知人に訊いたら、Esquire Kitchenのミッドバレー店は閉店したと聞いて、えー、と思いました。
いや、これから行くことはないから、別にいいんですけども。パスポートも更新してないし。

沖縄の話に戻しますと、竜宮通りのさかえにも行ってきましたよ。

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相変わらずメチャクチャでワヤクチャな店なので、写真もボケボケでございますよ。
何がメチャクチャなのかは行けば分かる。
山羊の刺し身も食べましたよ。
結局、この一ヶ月で飲みに行ったのはこれだけですが。

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なお、もうちょっといる予定です。
東京へ戻る前に、なんとか仕事にひと区切りつけたいところですが。

芦川いづみ強化月間

気がついたらもう3月ですが、あけましておめでとうございます。

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あ、昨日、神保町シアターで観た『あした晴れるか』良かったです。
芦川いづみさんのツンデレ眼鏡っ娘スクリューボール・コメディ。噂には聞いていたですが、なかなか観る機会がなくて。
仕事でバタバタしていて、今回もうっかり観逃すところでしたが、なんとか行ってきましたよ。


映画「あした晴れるか」 芦川いづみ 石原裕次郎.avi

YouTubeの動画は部分抜粋で、映画のメインは裕次郎ですけども、冒頭の(裕次郎が)トラックの荷台に乗って野外露出なサービスシーンは同時期の『東京の暴れん坊』での小林旭の全裸銭湯シーンといい、女性ファン向けだったんでしょうか。
芦川いづみが愚連隊に絡まれるシーンで流れるのが旭の『ホイホイ節』なのもひどい。裕次郎の映画なのに。

時節柄(昭和三十五年)、車と酒絡みのギャグが多いのですが、芦川いづみ裕次郎の痴話喧嘩で大渋滞になっている様子をえらいロングショットで撮っていて、どうやって撮ったんだよ、と思ったり。
ちなみに助監督は西村昭五郎。『競輪上人行状記』*1『団地妻』シリーズの。

監督はまだ正気だった頃の中平康ですが、酒と薬でおかしくなった後の『黒い賭博師 悪魔の左手』*2とかとは別の意味で狂っていて素晴らしい。
おかしくなっていく過程の砂の上の植物群とか『結婚相談』とかも久しぶりに観たいな。『結婚相談』芦川いづみもたまらないんだ。平綴じ雑誌で連載される陵辱系エロ漫画みたいなひどい話だけど。たぶん前回の特集上映でやっていたと思うんですが、何かの〆切と被ってて行けなかったんだ。

それはそれとして、やっぱりこの映画は芦川いづみですな。*3  
異様に理屈っぽいインテリでツンデレ眼鏡の跳ねっ返り。
デレ成分極小のビタースイートで、自分から眼鏡を外すこともない。眠っている間に外されることはあったけど、あれは睡眠姦のメタファーだと思うんだ(黙れ)。
ゆずはらとしゆき先生がノリノリで小説に書いてクライアントに門前払いを喰ってクライアントをバールのようなものでぶん殴りそうなキャラです。*4

いや、つい最近もそういうキャラを書いてめっさ怒られたんですけども。

 

それはそれとして、もう今年も二ヶ月経ってしまいましたが、仕事らしい仕事は、早川書房さんの『SFが読みたい!2016年版』ベストSFアンケートに回答したくらいでしょうか。

SFが読みたい!  2016年版

SFが読みたい! 2016年版

 

細谷正充さんが『空想東京百景〈V2〉〈V3〉』を挙げておられて嬉しかったです。

 あと、2016年の春くらいには、何かしらお知らせできるような気はします。とか言っておりましたが、ごめん、ありゃだ。

秋くらいまでは、水面下で動いているらしいですよ。

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取材で町を歩いたりはしておりますが。いったい何の仕事やってんだよ。

仕事告知用に限定すると、すっかり殺風景なブログになってしまうなァ。たまには映画鑑賞記とか旅行記とか雑記とかも書くか。

いや、三年ぶりに3月は高飛びの予定なので。避粉地へ。
というか、これから飛行機に乗るんですけど。

*1:ラストの説法シーンはたぶん映画に於ける小沢昭一ベストバウトだと思います。

*2:この映画のジュディ・オングは、『空想東京百景』の小鳩さんのモデルのひとつになっておりますよ。

*3:ゆずはらさんが芦川いづみファンなのは、『空想東京百景』の朱雀姐さんの描写を知っているひとなら周知の事実のはずだ。

*4:昔、エロ漫画の原作で実際に書いた記憶が……。

2015年の終わりのご挨拶

そろそろ年末なので、少し早めに2015年を振り返りますと、前半が忙しくて、小説とか漫画とか画集とか、五ヶ月連続で本を作っておりました。 

空想東京百景<V2>殺し屋たちの休暇 (講談社BOX)

空想東京百景殺し屋たちの休暇 (講談社BOX)

 

  

空想東京百景<V3>殺し屋たちの墓標 (講談社BOX)

空想東京百景殺し屋たちの墓標 (講談社BOX)

 

  

  

追憶都市 toi8 ArtWorks

追憶都市 toi8 ArtWorks

 

  

追憶都市<異聞> toi8 ArtWorks

追憶都市<異聞> toi8 ArtWorks

 

こんな感じで、作家としては七年ぶりに『空想東京百景』シリーズ新作(続編)を発表できました。
関係者各位には、本当に感謝しております。

ところが、ひと区切りついたので人間ドックへ行ったところ、通院治療とか食事制限とかいろいろと難儀なことになりまして。
幸い、倒れる前に発見できたので、大事に至ることなく三ヶ月で完治いたしましたが、それを差し引いても、後半は一転、仕事がなかったですね。
前半が働き過ぎだったので、一年通して考えるとバランスは取れているんですが、なんだか極端すぎるような気がしますよ。

とはいえ、年末になって、ようやっとバタバタしてきました。

来年は小説以外の読物……昔、「パンドラ」という雑誌で連載していた『臨終図巻』とか、ああいう感じの仕事がメインになりそうですが、小説もちょっとだけ書いております。
2016年の春くらいには、何かしらお知らせできるような気はします。

『空想東京百景』シリーズの続きも準備しておりますよ。
昭和30年代ものは大戦中や敗戦直後よりも面倒くさい*1というか、史実を仕込んで熟成するまで手間暇かかるので、移籍先が決まってなくてもやっておかないといかんのです。

何はともあれ、作家の仕事は小説だけではないと割り切って、マイペースに生き延びていく予定です。

 

そんなわけで、流されるまま流されゆく日々でございますが、年末年始がバタバタする気配なので、少し早めに2015年を振り返りました。
2016年もよろしくお願いいたします。

*1:あからさまな混乱期のほうが、話は作りやすいですが、複数の価値観が絡み合うトポグラフィックな話を書くのなら、混乱期は直接描かないほうが良いのです。『仁義なき戦い』も一作目や広島死闘篇より、代理戦争や頂上作戦のほうが筋立てが複雑で面倒くさいように。