ゆずはら置き場/パノラマ観光公社

作家・ゆずはらとしゆきのお仕事報告ブログです。

2019年末のゆずはらさん20周年(12月)

えー、唐突ですが、2020年は、はてなブログ(ここ)の更新回数は少なめになります。
代わりに、PixivFunBox「パノラマ観光公社」カクヨムの更新が増えると思いますので、そっちのほうをブックマークしてくれると有り難いですー。

www.pixiv.net

kakuyomu.jp

あと、LINEノベルに掲載している、お蔵出し短編集『空想東京百景〈夜話〉』ですが、近いうちにPixivFunBoxカクヨムにも掲載いたします。
たぶん1~3月くらいになると思いますー。

novel.line.me

で、本題ですが、元々の「ゆずはら置き場」の開設日から計算すると、プロデビュー20周年になりました。 

www.ll.em-net.ne.jp

ものすごくいい加減なデビューのきっかけは1月に書いたので、良かったら参照してください。
加筆したバージョンもPixivFunBoxにありますが、当時を生きていたひとしかわからないマニア向けな固有名詞が出てくるので、いまのところ神に選ばれし者だけが読めるプラン扱いにしています。100円ですけど。

yuz4.hateblo.jp

www.pixiv.net

厳密に言えば、最初の小説(ひまわりスタンダード)とシナリオを担当したゲーム(妖幻天女)が出たのはもう少し後で、2000年の春だったんですが、何はともあれ20年です。

2007年『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』が実質的なメジャーデビューで、それまでは小説家とは言い難いというか、漫画原作者のほうがメインだったので、実働は12年くらいなんですけど。
それでも何はともあれ20年です。

十八時の音楽浴 漆黒のアネット (ガガガ文庫)

雑誌が休刊したりレーベルが休止したり、そのたびに移籍先を探したり。見つからなくてお蔵入りしたり。小説書くより他人の小説の企画編集に回ってくれと言われたり。
小説書くより下回りのほうが長かったんじゃないかと思うくらい、面倒くさいことばかりだったんですが、メトロポリス探偵社 空想東京百景〈令〉』でようやく小説が10冊目に届きました。

メトロポリス探偵社~空想東京百景〈令〉 (LINE文庫)

realsound.jp

リアルサウンドブックさんに書評が載ったりして、まったくもって嬉しい限りです。
しかし、20年で10冊ということは、だいたい2年に1冊ペースか……。

 

それはそれとして、15年くらい前、ハードコアじゃないほうのえろまんが業界の景気がいよいよ悪くなり、創刊しては休刊する自転車操業もできなくなったことで『空想東京百景』『ペンデルトーンズ』が中断*1し、移籍先を探してでも続けてやる、完結してやる、という執念で本格的に小説を書くようになったんですが、完結しても別に報われないんだな、というのが20年かかって悟った境地です。

物語というものは完結しても別に喜ばれるものではないと分かったので、続けるための努力と下回りは厭わないんですが、もう完結のために頑張るのは止めようと思っております。
なので、今回の新作も「完結篇開始」と銘打っていますが、完結はしません。
続かなかったら、宇宙からケンネル星人がやってきて殺人カビをばら撒いて人類は全滅したのだと思ってください。その場合、結末は全部『ザ・ムーン』がムーンムーンと涙を流して終わりですが。
裏を返すと、どさくさ紛れにメトロポリス探偵社』でやりたい放題やらかしたので、ちょっと燃え尽きてる、というのもあるんですけどね。

 

さて、2020年以降の作家活動ですが、現時点で『空想東京百景』シリーズがどうなるのかは決まっておりません。というか、新年会まで担当さんと話す機会がないので。

空想東京百景<V2>殺し屋たちの休暇 (講談社BOX)

空想東京百景<V3>殺し屋たちの墓標 (講談社BOX)

講談社無印の旧シリーズが全3巻でしたので、わりと講談社のコンテンツと思われがちですが、最初に書いていた出版社から始まって、二見書房、小学館講談社一迅社、LINEといろんな出版社で書いているんですよね。
最初に書いていた出版社がもうこの世に存在しないので、何処のコンテンツでもないまま、しれっと書き続けております。
なので、依頼があれば何処でも書くのが『空想東京百景』シリーズです。

なお、現在、小説の仕事は一件だけ入っていて、あとはお蔵入りの小説がどうなるかとか、そんな感じですね。
ライトノベルも気がついたら、15年前のえろまんがみたいな感じになっていますが……どうなるんだろうな。

とはいえ、そもそも小説だけ書いている専業状態は20年間の中でもほとんどなくて、仕事の大半は小説とは関係ない下回りなので、ゆずはらさんの生活はあんまり変わらないです。

まあ、何か御用がありましたら、以下のメールアドレスへよろしくお願いいたしますー。

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それでは、みなさま良いお年を!

*1:『ペンデルトーンズ』のほうは後に『咎人の星』というタイトルで、早川書房から小説として出版されました。