気がついたらもう3月ですが、あけましておめでとうございます。
あ、昨日、神保町シアターで観た『あした晴れるか』良かったです。
芦川いづみさんのツンデレ眼鏡っ娘なスクリューボール・コメディ。噂には聞いていたですが、なかなか観る機会がなくて。
仕事でバタバタしていて、今回もうっかり観逃すところでしたが、なんとか行ってきましたよ。
YouTubeの動画は部分抜粋で、映画のメインは裕次郎ですけども、冒頭の(裕次郎が)トラックの荷台に乗って野外露出なサービスシーンは同時期の『東京の暴れん坊』での小林旭の全裸銭湯シーンといい、女性ファン向けだったんでしょうか。
芦川いづみが愚連隊に絡まれるシーンで流れるのが旭の『ホイホイ節』なのもひどい。裕次郎の映画なのに。
時節柄(昭和三十五年)、車と酒絡みのギャグが多いのですが、芦川いづみと裕次郎の痴話喧嘩で大渋滞になっている様子をえらいロングショットで撮っていて、どうやって撮ったんだよ、と思ったり。
ちなみに助監督は西村昭五郎。『競輪上人行状記』*1や『団地妻』シリーズの。
監督はまだ正気だった頃の中平康ですが、酒と薬でおかしくなった後の『黒い賭博師 悪魔の左手』*2とかとは別の意味で狂っていて素晴らしい。
おかしくなっていく過程の『砂の上の植物群』とか『結婚相談』とかも久しぶりに観たいな。『結婚相談』の芦川いづみもたまらないんだ。平綴じ雑誌で連載される陵辱系エロ漫画みたいなひどい話だけど。たぶん前回の特集上映でやっていたと思うんですが、何かの〆切と被ってて行けなかったんだ。
それはそれとして、やっぱりこの映画は芦川いづみですな。*3
異様に理屈っぽいインテリでツンデレ眼鏡の跳ねっ返り。
デレ成分極小のビタースイートで、自分から眼鏡を外すこともない。眠っている間に外されることはあったけど、あれは睡眠姦のメタファーだと思うんだ(黙れ)。
ゆずはらとしゆき先生がノリノリで小説に書いてクライアントに門前払いを喰ってクライアントをバールのようなものでぶん殴りそうなキャラです。*4
いや、つい最近もそういうキャラを書いてめっさ怒られたんですけども。
それはそれとして、もう今年も二ヶ月経ってしまいましたが、仕事らしい仕事は、早川書房さんの『SFが読みたい!2016年版』のベストSFアンケートに回答したくらいでしょうか。
細谷正充さんが『空想東京百景〈V2〉〈V3〉』を挙げておられて嬉しかったです。
あと、2016年の春くらいには、何かしらお知らせできるような気はします。とか言っておりましたが、ごめん、ありゃ嘘だ。
秋くらいまでは、水面下で動いているらしいですよ。
取材で町を歩いたりはしておりますが。いったい何の仕事やってんだよ。
仕事告知用に限定すると、すっかり殺風景なブログになってしまうなァ。たまには映画鑑賞記とか旅行記とか雑記とかも書くか。
いや、三年ぶりに3月は高飛びの予定なので。避粉地へ。
というか、これから飛行機に乗るんですけど。