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ゆずはら置き場/パノラマ観光公社

作家・ゆずはらとしゆきのお仕事報告ブログです。

矢ノ浦小鳩の『空想東京百景』解説

自己紹介 雑誌掲載など 与太話

自己紹介を更新したのが一年前でしたので、そろそろ更新するか、と思ったのですが、何も付け加えることがなかった。

yuz4.hateblo.jp

なので、そのまま再掲いたしますが、それだけでは寂しいので、『空想東京百景』シリーズの説明でもするか、と思ったら、小鳩さんに説明されておった。

しょうがないので、そのままこれも転載するですよ。

以上の四冊が『空想東京百景』の正編扱いになりますね。
「2002年に連載スタートしているのに、14年かかって四冊ってどういうことよ?」と言われそうですが、そもそも無印が出たのが2008年なので、世の中、本当にいろいろとあるのですよ……。

『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』のイラストは宮の坂まりさんですが、実はとある漫画家さんの別PNだったりします。
そして、〈V2〉&〈V3〉にはポール露子が登場しておりまして、蓬莱樹一郎の人生に良かれ悪しかれ影響を与えております。つーか、ポールは何やってんだアンタ。

『試作品少女』は、二見書房ブルーベリー文庫というアダルトなレーベルで発表したのですが、2005年なので、ファウストで連載再開する前後の頃、何かのどさくさに紛れて出た、という感じです。
しばらく漫画原作の仕事をしていて、小説から離れていたので、リハビリ的に書いたような気がします。

蓬莱樹一郎の殺し屋ランキング話ですが、これを完全に書き直したのが、昨年の〈V2〉&〈V3〉ですね。原型はまったく留めておりません。

ライトノベルではない&文庫化されていないので、わりと幻の小説になっている『雲形の三角定規』ですが、90年代の漫画業界を舞台とした青春ものです。

実はちょいちょい実話だったりしますが、「90年代の混沌を生き延びて椅子に座っているひとたちに都合の悪い物語は、最初から存在しない作品になる」という貴重な体験をしました。
とはいえ、完全なフィクションですから、別々のひとのエピソードを一人のキャラクターへ統合したり、逆に分割したり入れ替えたり組み合わせたり……と、面倒くさいことをしております。

そういえば、雨隠ギドさんの甘々と稲妻がアニメ化されましたね。おめでとうございます!
まさか、ぼくが住んでいる街がアニメ版の舞台になるとは思わなかった!

これは、toi8さんのお気に入りキャラが〈01〉なんですね。
というか、一迅社から出た〈異聞〉の主人公が〈01〉なのは、そういう理由です。

言及されている通り、書きかけやお蔵入りの短編がいくつかありますが、なろうやカクヨムに載せても「なんだこりゃ?」になると思うので、どういう形で単行本にまとめたものかな……と、気長に考えております。 

脱げよ。
……いや、脱ぐと無印の最初のエピソード蓮見隼太みたいに誰かの人生が狂うので、やっぱいいです。

そんなわけで、たまに思い出したように呟く小鳩さんをよろしくです。

 

 あと、毎度恒例【デイリーコルチャック日本版】も更新されております。

machikiji.jp

今回の小説更新は、ぼくの『猿蟹合戦』ではなく、SOWさんの『ものぐさ太郎』ですね。

キャラクター紹介ページとかも、ちょっとずつ追加されているようなので、まァ、引き続きよろしくお願いいたします。

 

「S-Fマガジン」2016年8月号「ハヤカワ・SF・シリーズ総解説」とか

雑誌掲載など

本日発売のS-Fマガジン2016年8月号の特集「ハヤカワ・SF・シリーズ総解説」で、リチャード・マシスン『吸血鬼』、海野十三『十八時の音楽浴』を担当いたしました。

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『十八時の音楽浴』を書いているのが、小学館ガガガ文庫跳訳『漆黒のアネット』を書いたぼくなのは、笑いどころです。 

十八時の音楽浴―漆黒のアネット (ガガガ文庫)

十八時の音楽浴―漆黒のアネット (ガガガ文庫)

 

そういえば、一年前も「S-Fマガジン」8月号のレビュー原稿を書いていたような気がします。ありがとう早川書房さん……。 

SFマガジン 2015年 08 月号 [雑誌]

SFマガジン 2015年 08 月号 [雑誌]

 

 

SFマガジン 2016年 08 月号 [雑誌]

SFマガジン 2016年 08 月号 [雑誌]

 

 

あと、 【デイリーコルチャック日本版】も更新されておりますよ。

machikiji.jp

 Twitterの師匠の物言いがひどいのですが、『町で見かけた奇人たちの運命』モノガタリ、ぼくが担当している第四話の続きが追加されておりますー。

◆四ノ弐「学校で何おそわってんの」
What is being learned at school

『町で見かけた奇人たちの運命』公式サイト「デイリーコルチャック日本版」公開

雑誌掲載など 同人活動とか

ようやく公開されました。「デイリーコルチャック日本版」です。

 

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machikiji.jp

日日日ゆずはらとしゆき、SOW、森崎亮人が、それぞれ『町で見かけた奇人たちの運命』という短編連作小説を書き下ろす、という謎のシェアードワールド(?)企画で、イラストレーターはヤグラヨウさんです。

舞台は現代の浅草でして、2月くらいに取材の写真を貼っていたのもこれでした。
ジャンル的には「桃太郎」とか「浦島太郎」とか「猿蟹合戦」とか、"御伽噺"をテーマにした現代伝奇っぽいです。

以前、『六人目の魔女だよ』というリレー小説を書きましたが、今回は公式サイトも作っているあたり、かなり本気ですな。

p.booklog.jp

ちなみに「デイリーコルチャック日本版」とは、作中に出てくるネットニュースサイトでして、いわゆる「ムーPLUS」八幡書店のようなサイトです。
紛らわしいので、こちらの世界ではあくまで『町で見かけた奇人たちの運命』公式サイトですが。

 

空想東京百景<V2>殺し屋たちの休暇 (講談社BOX)空想東京百景<V3>殺し屋たちの墓標 (講談社BOX)


で、ぼくは『空想東京百景』シリーズ〈V2〉〈V3〉上下巻以来、一年ぶりの新作になりますね。
別に好きで寡作なわけではないのですが。

『空想東京百景〈V3〉殺し屋たちの墓標』の発売直後に、銀の箱のレーベルが実質的に消滅してしまったので、シリーズ新作を書いても発表する場所がなかったり、発注された別の仕事が、途中で「お前の作風が気に喰わないから降りてください」とキャンセル喰らったりしていただけで。*1

むしろ、水面下ではずっと仕事していたのですが、この企画では第四話をピンで担当しております。
そして、ちょっとだけ公開されておりますな。

 

◆四ノ壱「独身アパートおとぎり荘」
Single apartment Hypericum erectum

 

サブタイトルに深い意味はありません。

「web連載のトップバッターがぼくでいいのか? とりあえず日日日さんトップバッターで叶姉妹とか濡れさせとけよ?」とか思わなくもないですが、いきなり第四話からスタートするというのもすごいですな。

なお、主人公は黒髪ロングでたまに眼鏡もマシマシだけどダメ人間なお姉ちゃんです。えろいね。
 

twitter.com

それはそれとして、「デイリーコルチャック日本版」公式Twitterもありまして、シェケナベイベー風味なオーナーのコワモテ爺さんが呟く、実に嬉しくないTwitterです。

皆口裕子さんのキューピーマヨネーズのおねショタ家庭教師ラジオCMのような、おっさんたちのマヨネーズを根こそぎ搾り取るくらいの親切さとかあざとさとか欲しかったところですが、矢ノ浦小鳩の知人らしいので仕方ない。*2

twitter.com

こっちは現代の浅草の話なので、半世紀くらい時空間がねじれておりますが、フォローしておくとサイトが更新されたときに報告されるので、話の続きが読めるぞ、という塩梅でございます。

そんなわけで、しばらくの間、適当に楽しんでいただければ幸いですー。

 

*1:だったら最初から発注するなよ、というか、他のライターさんには「ゆずはらさんは逃げました」とか説明していたようで風評被害も甚だしいというか、モロトフカクテルのひとつでも投げ込んでやりたい気分ですが、そういう杜撰な企画が成功した試しはないので、まァいいか、と傍観しております。

*2:小鳩は昭和三十九年……1964年から〈博士〉のオーバーテクノロジーで投稿しているようです。

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東京帰還。

与太話

タイトルも何も、四月の頭には帰ってきておりましたので、もう二ヶ月以上経っているわけですが、生活上のイベントがなさすぎて書くことがなかったので放置しておりました。すいません。

あ、帰る直前に行った瀬長島温泉は実に良かったので、一枚貼っときます。

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前の日記というか、沖縄で書いていた仕事は今月中にちょっと発表されるみたいですが、もう少しお待ちくださいませ……。

  

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那覇滞在中。

近況報告 与太話

いつの間にかまた一ヶ月経過しておりますが。
沖縄におります。たぶん四年ぶり。

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写真は波の上ビーチですが、基本的に宿と喫茶店の往復で、仕事して倒れてぐったりしているので、あまり書くことがないのですが。
いや、実に書くことがないのですが。
四年前は何をやっていたのかという記憶もないのですが。

そういえば、四年の間にライカムイオンとかできていました。

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クアラルンプールのフェデラルハイウェイ沿いにあったミッドバレーメガモールっぽくて、なんかすごく懐かしい感じ。あれもイオン入ってるけど。

問題はやっぱりフードコートがでかすぎて、家族で行くと誰かが割を食うことです。

まー、ミッドバレーメガモールへ行くときは、ほとんどEsquire Kitchenで飯を喰っていたので問題なかったんですが、最近、観光旅行へ行った知人に訊いたら、Esquire Kitchenのミッドバレー店は閉店したと聞いて、えー、と思いました。
いや、これから行くことはないから、別にいいんですけども。パスポートも更新してないし。

沖縄の話に戻しますと、竜宮通りのさかえにも行ってきましたよ。

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相変わらずメチャクチャでワヤクチャな店なので、写真もボケボケでございますよ。
何がメチャクチャなのかは行けば分かる。
山羊の刺し身も食べましたよ。
結局、この一ヶ月で飲みに行ったのはこれだけですが。

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なお、もうちょっといる予定です。
東京へ戻る前に、なんとか仕事にひと区切りつけたいところですが。

芦川いづみ強化月間

雑誌掲載など 与太話 映画

気がついたらもう3月ですが、あけましておめでとうございます。

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あ、昨日、神保町シアターで観た『あした晴れるか』良かったです。
芦川いづみさんのツンデレ眼鏡っ娘スクリューボール・コメディ。噂には聞いていたですが、なかなか観る機会がなくて。
仕事でバタバタしていて、今回もうっかり観逃すところでしたが、なんとか行ってきましたよ。


映画「あした晴れるか」 芦川いづみ 石原裕次郎.avi

YouTubeの動画は部分抜粋で、映画のメインは裕次郎ですけども、冒頭の(裕次郎が)トラックの荷台に乗って野外露出なサービスシーンは同時期の『東京の暴れん坊』での小林旭の全裸銭湯シーンといい、女性ファン向けだったんでしょうか。
芦川いづみが愚連隊に絡まれるシーンで流れるのが旭の『ホイホイ節』なのもひどい。裕次郎の映画なのに。

時節柄(昭和三十五年)、車と酒絡みのギャグが多いのですが、芦川いづみ裕次郎の痴話喧嘩で大渋滞になっている様子をえらいロングショットで撮っていて、どうやって撮ったんだよ、と思ったり。
ちなみに助監督は西村昭五郎。『競輪上人行状記』*1『団地妻』シリーズの。

監督はまだ正気だった頃の中平康ですが、酒と薬でおかしくなった後の『黒い賭博師 悪魔の左手』*2とかとは別の意味で狂っていて素晴らしい。
おかしくなっていく過程の砂の上の植物群とか『結婚相談』とかも久しぶりに観たいな。『結婚相談』芦川いづみもたまらないんだ。平綴じ雑誌で連載される陵辱系エロ漫画みたいなひどい話だけど。たぶん前回の特集上映でやっていたと思うんですが、何かの〆切と被ってて行けなかったんだ。

それはそれとして、やっぱりこの映画は芦川いづみですな。*3  
異様に理屈っぽいインテリでツンデレ眼鏡の跳ねっ返り。
デレ成分極小のビタースイートで、自分から眼鏡を外すこともない。眠っている間に外されることはあったけど、あれは睡眠姦のメタファーだと思うんだ(黙れ)。
ゆずはらとしゆき先生がノリノリで小説に書いてクライアントに門前払いを喰ってクライアントをバールのようなものでぶん殴りそうなキャラです。*4

いや、つい最近もそういうキャラを書いてめっさ怒られたんですけども。

 

それはそれとして、もう今年も二ヶ月経ってしまいましたが、仕事らしい仕事は、早川書房さんの『SFが読みたい!2016年版』ベストSFアンケートに回答したくらいでしょうか。

SFが読みたい!  2016年版

SFが読みたい! 2016年版

 

細谷正充さんが『空想東京百景〈V2〉〈V3〉』を挙げておられて嬉しかったです。

 あと、2016年の春くらいには、何かしらお知らせできるような気はします。とか言っておりましたが、ごめん、ありゃだ。

秋くらいまでは、水面下で動いているらしいですよ。

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取材で町を歩いたりはしておりますが。いったい何の仕事やってんだよ。

仕事告知用に限定すると、すっかり殺風景なブログになってしまうなァ。たまには映画鑑賞記とか旅行記とか雑記とかも書くか。

いや、三年ぶりに3月は高飛びの予定なので。避粉地へ。
というか、これから飛行機に乗るんですけど。

*1:ラストの説法シーンはたぶん映画に於ける小沢昭一ベストバウトだと思います。

*2:この映画のジュディ・オングは、『空想東京百景』の小鳩さんのモデルのひとつになっておりますよ。

*3:ゆずはらさんが芦川いづみファンなのは、『空想東京百景』の朱雀姐さんの描写を知っているひとなら周知の事実のはずだ。

*4:昔、エロ漫画の原作で実際に書いた記憶が……。

2015年の終わりのご挨拶

近況報告

そろそろ年末なので、少し早めに2015年を振り返りますと、前半が忙しくて、小説とか漫画とか画集とか、五ヶ月連続で本を作っておりました。 

空想東京百景<V2>殺し屋たちの休暇 (講談社BOX)

空想東京百景殺し屋たちの休暇 (講談社BOX)

 

  

空想東京百景<V3>殺し屋たちの墓標 (講談社BOX)

空想東京百景殺し屋たちの墓標 (講談社BOX)

 

  

  

追憶都市 toi8 ArtWorks

追憶都市 toi8 ArtWorks

 

  

追憶都市<異聞> toi8 ArtWorks

追憶都市<異聞> toi8 ArtWorks

 

こんな感じで、作家としては七年ぶりに『空想東京百景』シリーズ新作(続編)を発表できました。
関係者各位には、本当に感謝しております。

ところが、ひと区切りついたので人間ドックへ行ったところ、通院治療とか食事制限とかいろいろと難儀なことになりまして。
幸い、倒れる前に発見できたので、大事に至ることなく三ヶ月で完治いたしましたが、それを差し引いても、後半は一転、仕事がなかったですね。
前半が働き過ぎだったので、一年通して考えるとバランスは取れているんですが、なんだか極端すぎるような気がしますよ。

とはいえ、年末になって、ようやっとバタバタしてきました。

来年は小説以外の読物……昔、「パンドラ」という雑誌で連載していた『臨終図巻』とか、ああいう感じの仕事がメインになりそうですが、小説もちょっとだけ書いております。
2016年の春くらいには、何かしらお知らせできるような気はします。

『空想東京百景』シリーズの続きも準備しておりますよ。
昭和30年代ものは大戦中や敗戦直後よりも面倒くさい*1というか、史実を仕込んで熟成するまで手間暇かかるので、移籍先が決まってなくてもやっておかないといかんのです。

何はともあれ、作家の仕事は小説だけではないと割り切って、マイペースに生き延びていく予定です。

 

そんなわけで、流されるまま流されゆく日々でございますが、年末年始がバタバタする気配なので、少し早めに2015年を振り返りました。
2016年もよろしくお願いいたします。

*1:あからさまな混乱期のほうが、話は作りやすいですが、複数の価値観が絡み合うトポグラフィックな話を書くのなら、混乱期は直接描かないほうが良いのです。『仁義なき戦い』も一作目や広島死闘篇より、代理戦争や頂上作戦のほうが筋立てが複雑で面倒くさいように。