花粉症シーズンからのエクソダス(4月)
毎年どこかで使っているこのタイトルの通り、毎年恒例の引きこもり状態からようやっと脱出しました。
打ち合わせと病院通いで3回だけ外出して、あとは一ヶ月半、家から一歩も出ないで仕事していましたよ。外出すると翌日熱を出すから出たくても出られなかったんだけどな!(逆ギレ)
そのわりには相変わらず表沙汰にできる仕事はないのですが、「Febri」というアニメ業界誌(?)にレビューみたいな1ページ原稿を書いています。
知人の編集さんに、たまたま「テレビドラマ版の『賭ケグルイ』が面白いですよ」と言ったら、「じゃ、レビュー書いてー」と言われて書きました。
一迅社さんは「ComicREX」では仕事していますが、そういや「Febri」は読んだことなかったなー、と思って献本を見たら、昔、担当編集だったひとが二人、わりとメインどころのライターになってて驚きました。世間は狭いですね。
あと、講談社BOXが実質的になくなってから、青年漫画誌基準でライトノベルを書けるレーベルがなかったので小説の仕事をしてなかったんですが、ようやっと青年漫画誌基準で書けそうです。さすがに「講談社BOXのいかにも00年代で暗い作風はやめてくださいね」と釘を刺されましたが。
いや、なかなかないんですよ。ライトノベルは基本、少年マンガ誌基準なので。
最近はソシャゲやなろう系が少年マンガ的な性格を強めていて、ギャラや部数で勝ち目がなくなったのか、性描写とかはっちゃけても良くなったようですけど、それも表向きの描写だけで、人間性や倫理観とか、ドロっとした内面が伴うと、いきなり難色を示される。
少年マンガ誌の倫理基準では、俗情に最適化された描写を娯楽性と呼んでいますので。
なので、講談社BOXの「うちはヤングマガジンですから」というのはつくづく絶妙だったなー、と思います。
実際、安達哲先生、すぎむらしんいち先生、望月峯太郎先生とかが活躍していた90年代のヤンマガが好きで、『湾岸ミッドナイト』の台詞で会話するバカなひとたちが集まっていたので、「だったら『さくらの唄』とか復刻すれば?」と言ったら、本当に復刻してしまうようなレーベルだったんですけど。*1
でも、おかげで『空想東京百景』の居場所*2もなんとか確保できましたし、『のばらセックス』みたいな実験作の企画編集もできました。
まァ、後半の五年間は、ほとんど作家と編集を兼務していたので大変でしたが……。
昔話はさておき、そろそろ作風のアップデートはしないといかんかったので、なんとか頑張ります。
あと、たぶん完全新作です。