ゆずはら置き場/パノラマ観光公社

作家・ゆずはらとしゆきのお仕事報告ブログです。

『メトロポリス探偵社~空想東京百景〈令〉』LINEノベル公式連載開始(8月)

本日、LINEノベルアプリ(iOS版)がローンチしまして、新作小説『メトロポリス探偵社~空想東京百景〈令〉』が、LINE文庫公式連載になりました。

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メトロポリス探偵社~空想東京百景〈令〉』

 

タイトルの通り、講談社BOXなどで書いてきた『空想東京百景』シリーズの新作といか、シリーズ4年ぶりの続篇になります。

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イラストレーションのtoi8さん、ブックデザインのヨーヨーラランデーズさんもそのままですが、平行世界〈東京〉の時代設定は東京オリンピック直前の昭和30年代から東京オリンピック直前の令和元年の現在に移り、登場人物も世代交代いたしました。

 2019年――かつて「三発目の新型爆弾」投下で壊滅した〈東京〉は奇蹟の復興を遂げ、凶悪異能犯罪で都市を震撼させた魔人たちも老いて消えた。
 なのに、メトロポリス探偵社〉若き社長代行・矢ノ浦光鶴の下に派遣されたのは、最凶最悪の眼鏡……自称魔女狩りの魔女」九葉祀で、ちぐはぐな長身少女・鵙の都市伝説捜しも勝手に請け負ってしまった。おい。
 そんな本作は、似て非なる歴史を辿った〈東京〉で怪異と戦う探偵たちのオカルトパンクな冒険奇譚――いや、胸いっぱいの愛と悪意で運命を捻じ曲げる「ろくでなしの魔女」と「呪われた王子様」のラブコメディだ!

だいたいこんな感じで、帝都探偵組合改めメトロポリス探偵社」の若き社長代行「矢ノ浦光鶴」と、黒髪ロングで目つきの悪い小悪魔系〈探偵魔女〉眼鏡っ娘「九葉祀」が繰り広げる、伝奇系探偵ラブコメ冒険奇譚です。

旧シリーズの読者諸賢には「ラブコメ?」と言われそうですが、今回はブコメです。『殺し屋1』と同じくらいラブコメです。

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こういう神の啓示がありましたので。

何はともあれ、最初の3話は無料のようですので、まずは読んでいただければ、という感じです。

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アプリのマイページを「文芸」に設定して、「レーベル」タブからどうぞ。

 

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で、LINEノベルでの新シリーズ(?)開始にあたって、公式連載とは別にゆずはらとしゆき」の個人アカウントを取りました。

こちらでは『空想東京百景〈夜話〉Night tale』という形で、『空想東京百景』シリーズの単行本未収録小説などを、ときどき公開する予定です。

ずっと自分でコンテンツをコントロールできる媒体が欲しかったのですが、SNSというよりはもっと同人誌寄りで、それでいて商業活動と相互補完する形でできないだろうか、と思っておりまして。

kakuyomu.jp

なので、実験的にカクヨムのアカウントで短編小説シリーズ『祀のアト』を書いていたのですが、 そろそろ本格的に始めようか、と。

 

www.pixiv.net

あと、pixivFANBOX「パノラマ観光公社」も開設いたしました。こちらはまだ開設したばかりでコンテンツはないのですが、元々、ゆずはらさんが出版企画に関わったり、編集したりするときの屋号ですので、有料支援プランで過去に書いた小説やエッセイの再録やお蔵出しをしようと思っています。 

以前、実験的に過去原稿のお蔵出しをしたときに、少額でも課金のハードルを設定しないと、真面目に読む気のない失礼なひとにも届いてしまうことが分かったので。
とはいえ、無料でも仕事告知などのブログ機能が読めますので、宜しければどうぞ。

しばらくは、はてなブログと2本立ての運用になると思います。

 

それと、Twitter『空想東京百景』の矢ノ浦小鳩がナビゲートしていた広報アカウントがありましたが、こちらもメトロポリス探偵社~空想東京百景〈令〉』の九葉祀&矢ノ浦光鶴に交代しました。

twitter.com

新しいアカウントでは『空想東京百景』シリーズに限らず、関連コンテンツ全般の告知をしてくれるようです。

いや、ゆずはらさん個人のアカウントがいつも酔っ払ったような、しょうもないことばかり言っていて、たまの告知が紛れてしまうからなんですけどね……。*1

twitter.com

*1:個人のSNSもいろいろやっていたんですが、もともとそんなに面白い生活を送っているわけでもないし、現在進行形でない繋がりは足枷になるんだな、というか、「友達」へ書いた取引先への謝辞を公の場で揶揄されるとか、嫌なこともあったので、言いたいことはヤシの実の中。ということで、日常的なつぶやきはTwitterだけにしようかと。

LINE文庫の新刊、入稿しました(7月)

 どうも、ご無沙汰しておりました。

 近況ですが、LINE文庫さんの新刊を入稿いたしました。ていうか、実は6月中に。

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 そのわりに、LINEノベルのアプリがいつ始まるかは知らないんですが、手元のプレスリリースには「夏」と書いてあったので、ぼちぼち始まるんじゃないかなー、と。
 紙のほうは8月5日にレーベル創刊と告知されていましたが、12月刊までが「創刊タイトル」だと聞いたので、こちらも年内には出ると思います。

 内容はたぶん「現代ファンタジーでラブコメなので、ライト文芸な文庫だと場違いじゃないかという気もしますが、異世界ファンタジーでもないし、メインカプは女体化要素もないストレート(異性愛だから、ライトノベルなエッジというわけでもないな、と思い直しております。
 まあ、すごく普通に書いております。

 2015年以来、4年ぶりの新刊ですが、今年の仕事はたぶんこれでおしまいです。
 水面下の仕事はしておりますが、あとは来年ですね。

 

雲形の三角定規

雲形の三角定規

 

  そういえば、ふと思い出したのですが、一般向け作品で『雲形の三角定規』だけ電子書籍化されてなかったので、そろそろ電子書籍化しようかと思っています。

 発売以来、双葉社さんとは話していないんですが、かれこれ7年くらい経っているので、そろそろいいんじゃないか、と。*1

 まー、何処でどうするかとかはまったく考えてないんですけど、とりあえず書くだけ書いておきます。順調に行っても、此処から数年かかると思うので。

 登場人物とかはすべてフィクションですけど、描かれている状況がノンフィクションだったことから、発売当時は偶然の不幸で一部書店での販売ができなかったりしたので、骨を拾ってあげたいんですよね。

 もともと、90年代のマイナー系漫画業界やゲーム業界や出版業界に振り回され、行方不明になったり死んだりした友人たちの墓碑銘のつもりで書いた話でしたから。

 もっと具体的に言うと、加筆修正したいのですよ。注釈とか付けて、ノンフィクション寄りのディレクターズ・カット版で。
 あと、山手と帆足に関しては、その後の後日譚もあるので。
 舞台となったゲームセンターについても。

*1:双葉社さんから電子書籍化されなかったのは、当時、まだ本格参入してなかったのと、そもそも文庫化もされていないから、です。

4年ぶりの新作小説と「LINE文庫」創刊のお知らせ(4月)

ローンチタイトルに入っていてびっくりしたんですが、新レーベル「LINE文庫」で新作を書くことになりましたー。
linecorp.com

まずは、今夏サービス開始の「LINEノベル」アプリで公式作家として4年ぶりの新作小説を書く予定です。

担当さんが口の堅いナイスガイで、日日日さんが書くことしか聞いてなかったので、作家リストを見ると壮観だなー。

novel.line.me

novel-blog.line.me

ぼくは「LINE文庫」の予定ですが、別にほっこり泣かせる話ではなく、ゆかいな現代伝奇ラブコメです(たぶん)。

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こんな感じで。

まあ、いつもの調子というか、本人はライトノベルのつもりだけど、少年誌基準だと不適切でアレな感じで書いておりますが、「LINE文庫」がライト文芸で「LINE文庫エッジ」がライトノベルというか、マンガ誌で言うところの青年誌と少年誌の区分になるみたいですね。

何はともあれ、追々、作品の詳細が出ると思いますので、よろしくお願いいたしますー。

 

で、本当は3月のうちに、あらかたの作業を終わっているはずだったんですけども、4月上旬に一週間ほど検査入院しまして、まだ作業しております。
10年前にでかい病気をやっているので「数年に一度は検査せいよ」ということで。

結果、特に問題はなかったんですが、知らぬ間に再発して治っていた形跡はあったらしく「ついでだからもう一本点滴打ってけ」と、二泊三日の予定が延びました。
まー、歳も歳なので、無理はできないよなー、と。

とはいえ、4年ぶりの新作小説ですので、頑張りますー。