ゆずはら置き場/パノラマ観光公社

作家・ゆずはらとしゆきのお仕事報告ブログです。

2015年の終わりのご挨拶

そろそろ年末なので、少し早めに2015年を振り返りますと、前半が忙しくて、小説とか漫画とか画集とか、五ヶ月連続で本を作っておりました。 

空想東京百景<V2>殺し屋たちの休暇 (講談社BOX)

空想東京百景殺し屋たちの休暇 (講談社BOX)

 

  

空想東京百景<V3>殺し屋たちの墓標 (講談社BOX)

空想東京百景殺し屋たちの墓標 (講談社BOX)

 

  

  

追憶都市 toi8 ArtWorks

追憶都市 toi8 ArtWorks

 

  

追憶都市<異聞> toi8 ArtWorks

追憶都市<異聞> toi8 ArtWorks

 

こんな感じで、作家としては七年ぶりに『空想東京百景』シリーズ新作(続編)を発表できました。
関係者各位には、本当に感謝しております。

ところが、ひと区切りついたので人間ドックへ行ったところ、通院治療とか食事制限とかいろいろと難儀なことになりまして。
幸い、倒れる前に発見できたので、大事に至ることなく三ヶ月で完治いたしましたが、それを差し引いても、後半は一転、仕事がなかったですね。
前半が働き過ぎだったので、一年通して考えるとバランスは取れているんですが、なんだか極端すぎるような気がしますよ。

とはいえ、年末になって、ようやっとバタバタしてきました。

来年は小説以外の読物……昔、「パンドラ」という雑誌で連載していた『臨終図巻』とか、ああいう感じの仕事がメインになりそうですが、小説もちょっとだけ書いております。
2016年の春くらいには、何かしらお知らせできるような気はします。

『空想東京百景』シリーズの続きも準備しておりますよ。
昭和30年代ものは大戦中や敗戦直後よりも面倒くさい*1というか、史実を仕込んで熟成するまで手間暇かかるので、移籍先が決まってなくてもやっておかないといかんのです。

何はともあれ、作家の仕事は小説だけではないと割り切って、マイペースに生き延びていく予定です。

 

そんなわけで、流されるまま流されゆく日々でございますが、年末年始がバタバタする気配なので、少し早めに2015年を振り返りました。
2016年もよろしくお願いいたします。

*1:あからさまな混乱期のほうが、話は作りやすいですが、複数の価値観が絡み合うトポグラフィックな話を書くのなら、混乱期は直接描かないほうが良いのです。『仁義なき戦い』も一作目や広島死闘篇より、代理戦争や頂上作戦のほうが筋立てが複雑で面倒くさいように。