ゆずはら置き場/パノラマ観光公社

作家・ゆずはらとしゆきのお仕事報告ブログです。

あけましておめでとうございます(2月末)

あけましておめでとうございます。もう2月末ですが。

正月早々にひとつ、ちまっと報告するとか書いていたんですけども、すっかり忘れておりました。ブログの存在ごと。

で、その正月早々に公開されたのが、これです。

kai-you.net

「KAY-YOU」というwebマガジン(?)で『幽白、まどマギ…『デビルマン永井豪の落とし子たち』という座談会に参加いたしました。
『DEVILMAN Cry Baby』の番宣(?)企画ということで、「月刊ムー」編集長の三上丈晴さん、ライターのガイガン山崎さんと三人で『DEVILMAN Cry Baby』とは関係ないデビルマンの話をしております。

収録自体はそんなに真面目でもない与太話だったんですが、記事になるとなんとなく真面目な話っぽくなっていて不思議。
当日、公式で発表される系統樹を見せていただいて、面白いことは面白いけど大雑把過ぎたので「もうちょっと整理しましょう」と、ああいう話の流れになったわけですが、大差ないような気もします。
まァ、与太話ですので話半分に。

「ゆずはらさんは顔出しNG*1ということですが、顔、どうやって隠しましょうか」
「あ、サイコジェニーで隠しといてください」
「分かりました。許可取ってみますね!」
……取れるはずがないので、いつものクマみたいな生物(?)になりました。

 

SFが読みたい!2018年版

SFが読みたい!2018年版

 

『SFが読みたい! 2018年版』のベスト5アンケートにも回答いたしました。
SF小説界隈とはまったく無縁なのに、もう5年目です。

海外のベスト5はどれを外すかで迷ったのですが、国内は選ぶのに苦労しました。
毎年そんな感じですけど。
00年代以降の国内SF小説が基本的に苦手ですので。

 

とりあえず、1~2月のお仕事はこんな感じです。
あとは水面下でいろいろ動いていますが、お知らせするにはいくつもハードルを超えないといかんので。 

空想東京百景 (講談社BOX)

空想東京百景 (講談社BOX)

 

そういえば、講談社BOX版の『空想東京百景』1巻が、5月で発売10周年になるんですよ。
最初のシリーズが始まったのは2001年末なので、かれこれ17年書いているんですが、さすがに7年ごとに発表される今のパターンだと一見さんにはとっつきづらいので、ちょっと切り口変えてみるか、とか思っております。

17年前に構築した世界観*2だと、『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』で描いた「外部からの影響」を除いて、時間軸が昭和20~39年の袋小路なので、いくつかの伏線を回収しづらくなっている、という構造問題も出てきたので。
誰も気づいていないんで、放置していても支障はないんですけど。

 

kakuyomu.jp

あと、カクヨムで書いている実験小説シリーズ『祀のアト』も月1~2回のスローペースですが、ぼちぼち更新しております。
過去の商業作品に言及したり、いろいろと適当にやっておりますので、どうかよしなに。

潜行中の仕事が順調なら、『空想東京百景』シリーズのお蔵出しみたいなこともやりたいですなー。

*1:女子書店員はメロメロ、女房は殴って留置場、みたいな痩身の二枚目だったら、むしろ積極的に顔を出しますが、そうでない普通のおっさんがweb上で顔を出すメリットはないので。

*2:世界観と基本構造は17年前の連載スタート時にすべて作り上げており、それにキャラクターやエピソードを肉付けしていく形で話を進めていました。

最近のお仕事(2017年ラスト)

暇だから『祀のアト』を書くかと思っていたら、急に仕事で忙しくなってしまって中断しております。
世の中上手くいかんものです。
いや、仕事が入ったのは良いことなので、落ち着いてからゆっくり進めます。

で、本年最後の仕事です。 

S?Fマガジン2018年2月号

S?Fマガジン2018年2月号

 

 S-Fマガジン2018年2月号、表紙はガルパンですが、「オールタイム・ベストSF映画総解説 PART3」マインド・ゲーム』『終りに見た街』『ウォッチメンの解説を書かせていただきました。
終りに見た街は映画じゃなくて、テレビドラマですけど。 

マインド・ゲーム [Blu-ray]

マインド・ゲーム [Blu-ray]

 

 

終りに見た街 (小学館文庫)

終りに見た街 (小学館文庫)

 

  

ウォッチメン [Blu-ray]

ウォッチメン [Blu-ray]

 

そして、2015年の『空想東京百景』シリーズ連続刊行以来の開店休業状態も、ようやく解除となりましたので、来年(2018年)は作家のほうでぼちぼち顔を出すと思います。

仕事関係(?)へ送った年賀状にはしっかり「開店休業中」と書いてしまったので、めっさ恥ずかしいのですが、投函した翌日に話が来たのでそれはしょうがない。*1

というか、正月早々にひとつ、ちまっと報告しますので、来年もよろしくです。

*1:年賀状はだいたい11月中にさっさと書いて投函してしまう癖がありまして、喪中はがきとか届いても対応できないのです。

最近の生存報告とカクヨムはじめました(2017年秋)

えーと、なんとか生きております。
このブログを読んでいる知人の半分くらいは「死んでいれば良かったのに」と思っているでしょうが、のうのうと生きております。

kakuyomu.jp

そして、短篇くらいは書かないと脳が錆びつくので、カクヨムはじめました。
読者としてのアカウントはだいぶ前に取っていたんですけど、使い方に慣れるまで時間がかかってしまいまして。 *1

とりあえずは、『祀のアト』という、短篇連作(?)小説を、月に数回くらいのペースでアップしようかと思っております。

 キャラクター化された少女への執着と、その少女のキャラクター性が反転して、執着から切り離されていく過程。
 誰とも共有できなかったフェティッシュなプロット。
 それらを読者の都合へ最適化していくことを放棄する代わりに、無軌道な連続体/物語とする。

 基本ルールはひとつ。
 少女の名は九葉祀(クヨウ・マツリ)、男の名は甘木(アマギ)。
 あとは狂言回しの「私」がいるくらいで。
 その役割もせいぜい、ブルース・ウィリス主演のブラック・コメディ映画で、アルバート・フィニーが演じた売れない作家のようなもので、箸にも棒にもかからない短篇を思いついては書き連ねていく小説です。
 エピソードごとに別人へすり替わる、同姓同名の彼らにまつわる短篇連作小説――群体です。

 口上はいささか大仰ですが、たいしたものではありません。
 『天使のはらわた』の名美と村木みたいな構造です。構造だけですが。


無駄に大仰な紹介文ですが、要は登場人物の名前だけ決まっていて、いろんなタイプの短篇が枝葉のように増殖していくよ、というコンセプトです。
なので、話の途中で別の小説が始まって、あとで元の小説の続きが追加されるとか、そういうことも往々にしてあります。いい加減なコンセプトですな。*2

 『空想東京百景』シリーズは、一応「オカルトパンク」という括りでしたが、こちらはもっとノージャンルというか、スリップストリームな感じになればいいなー、と。

まァ、付けたタグは半分くらい冗談ですけど。
何を書いても、ジャンル小説のマニアからは小馬鹿にされますし、ぼくもジャンル小説は嫌いなので、だったら、最初からおかしなタグを付けてやろうということで。

何はともあれ、仕事で多忙にならない限りは、ぼちぼちのペースでアップしようと思います。  

www.pixiv.net

ちなみに、以前、日日日さんたちとのリレー小説をアップしたpixivは縦書き表示ができますので、そっちでアップすることも考えたんですが、どうも二次創作メインっぽいので、カクヨムにしました。

あと、『みんなのA列車で行こうPC』のSteamワークショップに『空想鉄道百景』というシナリオをアップロードしました。

Steam Workshop :: 空想鉄道百景

世の流れはソシャゲですが、サクラ大戦が最高のゲームだと押し付けてきたあげく、一方的に「おまえの作風は嫌いだ」と言ってビタイチ払わずクビにしたプロデューサーが、平然と「あっちが勝手に辞めたんですよ」とか吹聴して、真に受けた若い作家が更に悪評を広めていくという、くそったれなジャンルにはうんざりしていますので、ローグライクRPGや、Diablo系のハクスラや、ベストプレープロ野球A列車で行こうといったオールドスクールな箱庭ゲーばかりやっておるのですが、そのついでにちまちま作っておりました。*3

まさか、このブログを見ているひとにユーザーがいるとは思えないのですが、一応、報告しときます。

 

それと、太田出版から出た、とある本の編集協力をしていました。

『万引き女子〈未来〉の生活と意見』の編集作業で太田出版に通っていたら、担当編集さんと「ゆずはらさん、昔、えろまんがの原作書いていましたよね? 編集の現場も知ってますよね?」という話になり、ついでに頼まれた案件です。

主に本文(第1章から8章まで)の校正をしていて、まえがき、あとがき、おまけコーナー(?)などの存在を知らなかったので、マニアックなジャンルの「表現」を偏愛するガッチガチの研究書だと思い込んでいて、いろいろとツッコミを入れていたのですが、献本をいただいて、はじめて、そういう本ではなかったことに気づいたという……。

とんだ勘違いでしたが、懐かしい気持ちにはなりました。

*1:試しにいろいろやっていたんですけど、注釈とかバンバン入ってくる『空想東京百景』のスタイルをweb小説で再現するのは、なかなか難しいですね。

*2:ちなみにブルース・ウィリス主演のブラック・コメディ映画で、アルバート・フィニーが演じた売れない作家」は、『ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ』キルゴア・トラウト

*3:なお、話が猥雑なのは、ぼくの仕様であり作風です。

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