【140号記念①】REXは8月号で創刊140号!こちらを記念して、電子書籍での大キャンペーンを開催します☆6/27〜8/7の期間中のどこかで、各電子書店が3日間ずつ人気作品140冊以上の半額キャンペーンを開催!この機会にお気に入りの電子書店で買うも良し、新たな書店を探すも良しです pic.twitter.com/wZo3ikbCY9
— REX編集部@最新8月号6/27発売☆ (@Re_REX) 2017年6月27日
講談社のKindle1万点セールに続いて、一迅社のComicREXも創刊140号記念、ということで、『空想東京百景〈異聞〉Strange Report』 と『平安残酷物語』漫画版全2巻を含めた電子書籍が、半額やポイント50%還元になっているようです。
空想東京百景<異聞> Strange report (REXコミックス)
- 作者: toi8,ゆずはらとしゆき
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2015/04/27
- メディア: Kindle版
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ComicREXでは、来月号(9月号)から真西さんのオリジナル新連載も始まるとのことですので、未読な方はこの機会に『平安残酷物語』コミカライズ版もよろしくですー。
本日発売のREX最新号に告知を載せていただきてますが、来月号(7月27日発売)から新連載を始まることになりました(o'ω'o) また頑張りますのでよろしくお願いしまーす! pic.twitter.com/09RVoKbKA2
— 真西まり (@m_manishi) 2017年6月27日
ぼくの方は、前にも書いたように、小説が開店休業中ですので、代わりに「小説の仕事ではないけど、作家の仕事ではある」仕事をやっております。
本文だけ投げて、タイトルなどは先方さんが決めるのですが、特にクレジットが出るわけでもない仕事なので、そのあたりは気にしません。*1
そういえば、昔、何かの機会に作家さんたちが集まったときに「(小説では)作品タイトルもイラストレーターさんも自分で決めている」と言ったら、ある売れっ子作家さんにえらく驚かれたことがありました。
「なんとなく絵柄の要望を出したことはあるけど、イラストレーターを自分で決めたことがない」
と言われたので、こちらも驚いたのですが。
まァ、ぼくは自分で台割を作ったりもしていますので、かなり特殊な例ではあると思います。
それでも、デザイナーさんの決定権は半々ですし、イラストレーターさんは担当さんの推薦から決めることもあります。*2
そもそも、『空想東京百景』シリーズが「toi8さんで何か作れ」という編集さんの無茶振り依頼で、ポートレートを見ながら第一期のプロットを作っていたので、作品作りにはいろんなパターンがあるのです。
個人的には、絵柄から逆算して考えていくので、イラストレーターさんが先にありきで決まっていたほうが、作品のイメージは作りやすいですね。*3
ちなみに、一番すごかったのは、駆け出しの頃のゲームシナリオ仕事でして、シナリオを納品して発売された商品のパッケージを見たら、登場人物の名前が全員変更されておりました。
さすがに、これはびっくりしましたが、ゲームシナリオはぼくの著作ではないので、まァ、そんなものかな、と。
あと、代わりの「小説の仕事ではないけど、作家の仕事ではある」仕事でも「技巧的な文章は読者が理解できない」と言われまして、ライトノベルで言われていたことと同じだったので、ああ、何処でも同じなんだなァ、と思いました。
対象読者層は高学歴なひとが多いらしいんですが、だからと言って技巧的な文章が評価されるのかというと、そういうことでもなく、むしろ小説や漫画を読む習慣がない読者層なので、シニカルな比喩とかはまったく理解できない、のだそうです。
そう考えると、00年代前半のライトノベルは、えらくハイレベルなことが許されていたんだなァ、と懐かしくなってきました。
単にジャンルのアイデンティティが確立される前の過渡期で、他のジャンルの権威へ乗っかる必要があったので、デタラメも渋々ながら許容されていた、とも言いますが。
でも、編集さんが「技巧的な文章は読者が理解できない」とか言い出すようになると、そのジャンルには惰性が忍び寄るのですよ。
惰性でやっているほうが実は儲かる、というのも事実ですけど。